元大学院生のノート

心と口と行いと研究で

好きだけど上手くないこと

Nobody ever figures out what life is all about, and it doesn't matter. Explore the world. Nearly everything is really interesting if you go into it deeply enough.
Richard P. Feynman

ちょっと前にTwitterで、面接官にプロにどうしてならなかったのですか的なことを質問されてうんぬんみたいなツイートを見たが、まあ人には人それぞれの好きなことがあるし、好きだからと言って必ずしもそれが得意なこととは限らない。むしろ苦手なことだったりもする。

自分の場合だと、大学で素粒子理論の研究をするのが高校生のときからの夢だったけど、いざその世界に足を踏み入れると好きだけど自分には能力がないことを実感した。結局、今は原子物理学実験をやっていて、高校生の頃はもとより一年前の自分でさえ、自分がまさか今の道に進むなんて思ってもいなかった。

人はなんだかんだ今の自分がやってることは好きになる傾向があると思う。無理蔵は理論で頭を動かすよりも実験で手を動かして物理をやるほうが得意だと実感したし、得意なことは自然と好きになってゆく。

好きだけど才能がないなんてことはよくあることだし、そういうものはさっさと割り切って趣味として大切にしていけばいいんじゃないかなあと思う。人は意外と簡単に好きなものがどうでもよくなってしまうし、逆に、思いもよらないものを好きになったりもするからね。